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小林よしのり
2018.9.3 09:59日々の出来事

理作氏の映画を見たぜよ

今朝は6時過ぎに起きて『おぼっちゃまくん』のペン入れ
を続行しているが、午前中で上げたい。
なにしろ6日(木曜)が締め切りだ。急がねば。

理作氏の今朝のブログも、なかなかいいことを書いている。
人それぞれに人生に対する思いを抱えているものだなあと
思わせるし、文章でそれを表現することは誰にでもできる
ものじゃない。
柳田国男の言葉は特に興味深く、これを紹介してくれたのは
重要な示唆となった。

実は理作氏の映画のDVDも見たが、これはもう趣味の問題で、
わしには合わないのだろう。
わしには青春をやり直したいという気持ちが全くなく、
思い残すことも全然なく、変態的な性欲で不完全燃焼だった
青春に復讐したいという気持ちは理解不可能である。

だが、ここまで自分の潜在下の欲望を晒せるのは凄いのだろ
うか?
ちびまる子ちゃんには、人に嫌悪感を抱かせる要素が全くない。
あの感覚もわしには分からないもので、わしの作品には、
嫌悪感しか感じないから遠ざける者と、嫌悪感込みで可愛い
と思える読者がいるのだと思う。
それは嫌悪感をエンターティメントしているからであって、
デビット・リンチの「エレファントマン」のような微妙な
悪趣味に加担しているからでもあろう。

だが、理作氏の映画にはそもそも娯楽の要素が見えない。
徹底的な私小説を映画で表現したらこうなるのだろうか?
他の人がどう感じるのか、無理やり人にDVDを見せて
やろうと思っている。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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